2016年11月12日

・・・お花が小春日



お地蔵さまのお手のお花が小春日」山頭火

夜明け前、気温は低いものの風もなく「小春」の予感がしました。
ふらふらと紀ノ川へ。
穏やかな川面が少しずつ染まってきました。
その中を鴨の群れが横切っていきます。
モズも元気な声を上げています。
暖かな朝陽を浴びながら支流の鳴滝川の橋に差し掛かるとアオサギが一羽いました。
いつもの光景ですが今朝は少し様子が違います。

アオサギはコウノトリと違ってジッと待ち構えて素早く嘴を水中に突き刺し獲物を捕らえますが、
今朝はコウノトリのように大きく翼を広げて何かを追いかけています。
コウノトリを見習ったのでしょうか。
するとビックリするほど大きな鮒を銜えました。
とてもアオサギとは思えません。
必死で飲み込もうとしています。
しかし大きすぎて口に入りません。
重すぎるのか何度も水中に戻します。
こうなると顛末が気になります。
橋の上から動けません。
格闘すること15分、飲み込むことができずに吐き出しました。
そしてアオサギは疲れた嘴を水で洗うと、ホッとしたような顔つきで佇みました。
見ているこちらも疲れました。
コウノトリであればこの程度の獲物は飲み込んだなあと思いながらの帰宅でした。
アオサギ君ご苦労様でした。

コウノトリペア(J0057&J0050)の消息は依然としてわかりません。
※一年前の今日、紀ノ川ではこんな光景が観られました。
【コウノトリの水浴び】
(2016/11/12 和歌山市)





























  

Posted by wakayamastork2 at 11:42コウノトリ和歌山