2016年06月29日
夏草や・・・

「夏草や数へがたきは未知の友」草城
雨も降っていなかったので久しぶりに紀ノ川周辺を周りました。
紀の川大堰からは勢い良く水が放流されていました。
この川の源流は奈良県大台ケ原にあります。
奈良に入ってからは吉野川と名前を変えますが、
周辺流域の田畑を潤し、また飲料水として私たちの暮らしを支えてくれています。
源流の大台ケ原は全国有数の多雨地帯で、
ここに降った雨は数日かけて和歌山市まで下ってきます。
そんな雨の長旅を思いながら「旅に出ている和歌山コウちゃん(J0057)」を考えていました。
豊岡市で26日の午前中に目撃されてから昨日まで情報がありません。
たぶん広い但馬豊岡盆地を飛び回っているのでしょう。
(2016/06/29 和歌山市)





2016年06月27日
コウノトリ市民交流会に参加して

去る25・26日の両日、兵庫県豊岡市で開かれた「コウノトリ市民交流会」に参加してきました。
この交流会は全国に飛来しているコウノトリをそれぞれの地域で見守っている市民が集まり
喜びや悩みを話し合おうとコウノトリ湿地ネットが開いたものです。
韓国を含め全国からあわせて85人のコウノトリファンが集まりました。
会場は豊岡市但東町の「シルク温泉やまびこ」です。
この温泉の前の水田には毎年絵柄を変えて描かれるコウノトリが羽ばたいていました。
交流会一日目はまず兵庫県立コウノトリの郷公園の山岸哲園長が
「管・民・学でコウノトリの野生復帰を!」と題して基調講演を行いました。
そのあと韓国や和歌山を含むあわせて8地区の飛来地から報告がありました。
私はJ0057についてこの3年9ヶ月の和歌山での様子を報告しました。
韓国からは対馬を経由して大陸へ渡ったJ0051のことが報告されました。
このJ0051は現在は豊岡市に帰ってきていますが、
後で出会えるとはこの時は思ってもみませんでした。
飛来地の皆さんはどこもひと目でコウノトリファンになった方ばかりで
それぞれ熱い思いを話していらっしゃいました。
翌日は数台のマイクロバスに分乗して豊岡市内のコウノトリ生息地を巡りました。
土地勘のない私達には至る所に巣塔があり、コウノトリがいるという感覚になります。
巣立ったばかりの幼鳥もたくさん見られましたが、
湿地ネットの拠点、戸島湿地に着いた時は圧巻でした。
車を降りた私たちの上空に何と10羽のコウノトリが飛来してきました。
毎日観ている湿地の人たちにとっても珍しいということで興奮しながら空を見上げていましたが、
この中に「和歌山コウちゃん」J0057が居たかどうかはわかりません。
このあと地域あげて取り組んでいる「コウノトリ育む農法」の水田や「水田ビオトープ」を見学し、
交流会でのスケジュールは終了しました。
そして午後からは湿地ネットの宮村さんのご案内で「和歌山コウちゃん」捜索に出かけました。
宮村さんは的確にJ0057の立ち寄り場所に案内してくれますが
いるのは別の個体でした。
そんな中、出石町長砂の出石川浅瀬であのJ0051に出会えました。
日本と大陸とを何度も往復しているとは思えないほどやさしい雰囲気のコウノトリです。
感激しながらあと数ヶ所の立ち寄り地域を周りましたがそれぞれ別の個体がいるだけでした。
すべて「和歌山コウちゃん」に見えてくるのには困りました。
そして時間的には最後になる、これまで何度も目撃されている野上のコウノトリ保護増殖センターに周りました。
そこで飼育員の方から「午前中に見たよ」との情報が。
やはり居たんですね。
会えなかった寂しさを噛み締めながらセンターを出ると巣塔側の畦道に
巣立ったばかりの幼鳥が私たちを見送ってくれていました。
濃密な「コウノトリ三昧」の2日間でした。

山岸哲コウノトリの郷公園長の基調講演

韓国でのJ0051のことを報告する第一発見者で名付け親のト・ヨン和尚




ハチゴロウの戸島湿地




「和歌山コウちゃん」J0057か???

福田巣塔 「クミちゃん」か?

トンボがそっと止まりました。



J0051「ポン・スニ」

ここにも・・・コウノトリ

ここにも・・・コウノトリ



コウノトリの郷公園内


最後まで「和歌山コウちゃん」ではないかと思っていた

野上コウノトリ保護増殖センター。奥のケージの上にJ0057がよく止まっているのを目撃されている。

野上コウノトリ保護増殖センター前の幼鳥
2016年06月26日
コウノトリ三昧
濃密な2日間でした。
豊岡市で開かれた「コウノトリ市民交流会」に参加して
今帰路についています。
詳しくは明日にしますが
里帰りしている「和歌山コウちゃん」J0057にうまく出会えたのでしょうか‥?
但馬地方はトンボの季節になっていました。





豊岡市で開かれた「コウノトリ市民交流会」に参加して
今帰路についています。
詳しくは明日にしますが
里帰りしている「和歌山コウちゃん」J0057にうまく出会えたのでしょうか‥?
但馬地方はトンボの季節になっていました。





2016年06月25日
コウノトリのふるさとへ

おはようございます。
和歌山市の空は厚い梅雨空に覆われています。
写真は和歌山市の紀ノ川上空を飛翔するコウノトリ(J0057)「和歌山コウちゃん」です。
(2015年2月10日午前7時18分撮影)
J0057は先月5日に和歌山市を離れ、以来昨日まで豊岡市で暮らしています。
そこで彼を追っていくというわけではありませんが、
今日と明日の2日間豊岡市で開かれる
『第3回 コウノトリを支える市民交流会』に参加してきます。
この集会ではコウノトリが飛来している全国各地の市民観察者たちが集まり、
それぞれの地域の現状を報告することになっています。
私もJ0057「和歌山コウちゃん」のこれまでの動きを報告します。
そして「ついで」にJ0057に会うことができれば
ひと目元気な姿を見てきたいと思っています。
2016年06月24日
草の青さに・・・

「草の青さに青い蛙がひつそり」山頭火
雨のあとは爽やかな空気に入れ替わりました。
紀ノ川の夜明け、鳥達もうれしそうです。
名残の月は西の空で薄いベールをかけられています。
和歌山市育ちのコウノトリ(J0057)は
今朝も豊岡市のコウノトリの郷公園にいるそうです。
湿地ネットから情報をいただきました。
和歌山市を離れて一ヶ月半になりますが、落ち着いているようですね。
その湿地ネットの情報によりますと何と東京のど真ん中、
千代田区の皇居脇でコウノトリが目撃されたそうです。
ワクワクする情報です。
「和歌山コウちゃん」J0057に継ぐ「City Boy(Girl?)」となるんでしょうか?
楽しみです。
(2016/06/24 和歌山市)


























2016年06月23日
梅雨といふことも・・・

「梅雨といふことも旅路の計画に」稲畑汀子
未明から強い雨が屋根を叩いていました。
こんな日はジッとしていろということでしょうか。
雨に濡れる庭の草花を撮りました。
和歌山市育ちのコウノトリ(J0057)の情報はありません。
豊岡市のコウノトリの郷公園を中心に周辺を飛び回っているようです。
今週末豊岡市で開かれる『第3回 コウノトリを支える市民交流会』に
参加することになっています。
全国のコウノトリ飛来地から観察仲間が集います。
皆さんにお会いできるのを楽しみにしていますが、
まだJ0057「和歌山コウちゃん」が周辺に居たら
一度ぜひ見てきたいと思っています。











2016年06月22日
夏川や・・・

「夏川や水の中なる立咄し」子規
蒸し暑い夜明けでした。
昨日の豪雨で紀の川大堰の放水量も多くなっています。
その直下の濁流に2羽のカワウが潜っていました。
紀ノ川に流れ込む鳴滝川の樋門下では
必死に遡ろうとする鯉の群れが見えます。
逞しい野生の姿です。
(2016/06/22 和歌山市)



























2016年06月21日
・・・夏至の雨

「心澄めば怒涛ぞきこゆ夏至の雨」臼田亞浪
未明から豪雨でした。
今朝は夏至ということで「最も早い日の出」を撮ろうと思ってましたが
この雨では無理です。
おとなしく身近な草花を写しました。
和歌山市育ちのコウノトリ(J0057)は昨日は豊岡市山本の水田で採餌していたそうです。
湿地ネットと、stork-field参にきれいな写真が載っています。
情報ありがとうございます。
コウノトリはいつ見てもきれいですが、
やはり緑濃い水田の中でいるのは特にきれいですね。








2016年06月20日
"めでたいでんしゃ"

未明の雨はあがりましたがドンヨリとした曇り空でした。
こんな夜明けはお日さまが望めません。
紀ノ川を下ることにしました。
南海鉄道紀ノ川橋梁まで行くと海がすぐそこに感じられます。
この辺りまで来ると鳥の数は少なく快適なバードウォッチングとはいきません。
鉄橋の真下で待つこと十数分、
左岸から突然ピンクの車体が目に飛び込んできました。
加太さかな線観光列車"めでたいでんしゃ"です。
初めての遭遇でした。
朝のラッシュももうすぐです。
和歌山市育ちのコウノトリ(J0057)は昨日も豊岡市のコウノトリの郷公園にいました。
野上の「コウノトリ保護増殖センター」で目撃されていますが、
ここはコウノトリ飼育の原点とも言うべきところで
現在も繁殖拠点として使われています。
そういう歴史的な場所で「和歌山コウちゃん」は何を考えているんでしょうか?
(2016/06/20 和歌山市)






















2016年06月19日
雨のスケッチ

雨の夜明けでした。
長靴を履いて傘をさして出かけました。
徒歩ではいつものコースは無理です。
鳴滝川から近くの公園を廻って帰ってきました。
こんな日はこんな日で楽しみがあるものです。
自転車といえども日頃のスピードは速いんですね。
見慣れた景色で遊んでみました。
和歌山市育ちのコウノトリ(J0057)、
昨日は豊岡市のコウノトリの郷公園で目撃されています。
飼育されているコウノトリと軽いバトルをしているようですね。
【コウノトリ湿地ネット】
(2016/06/19 和歌山市)















