樹々のひかりNo3

「一つづつ田螺の影の延びてあり」たかし

また冬の夜明けに戻りました。
冷たい朝です。
日差しも薄雲にさえぎられて届いてきません。
午前6時2分東の鉄塔を離れたコウノトリ(J0057)は
今朝も近くの餌場を転々としました。
まず近くの電柱から鳴滝川の護岸に降りましたが、
川には入らずそのまま西へ飛びました。
そして梅畑へ。
昨日の雨で虫たちが這いだしてきているのをねらうようです。
梅の花はすっかり散っていました。
替わって蓮華が咲きだしていました。
コウノトリは盛んに細く小さなものを長い嘴でつまんでは口に入れています。
ミミズでしょうか、タウナギの幼生でしょうか。
でもこれで満腹にしようと思うとどれだけ食べなければならないんでしょうか。
コウノトリもそう思ったのでしょうか、
梅畑を飛び立って昨日大物を捕り逃した用水路に向かいました。
さあこれから探そうかという時に側の通路を通る人に驚いて飛び立ちました。
次の餌場は少し下流の用水路です。
しかしここもすぐにあきらめました。
周辺の用水路をウロウロしながら何度も頭上を飛んでくれました。
一向に落ち着かない夜明けの餌探しです。
(2016/03/10 AM5:57～7:05 和歌山市)