樹々のひかりNo3

「鳥の羽を見れば行なりはるの水」暁台

飛び立ちに間に合わなくなってきました。
和歌山市に定住のコウノトリ(J0057)は
すでに午前６時前に塒を離れていました。
観察仲間に教えてもらい、このところよく行く住宅街に直行しました。
すぐに用水路に降ります。
道路から見る私たちには気配は全くわかりませんが
瞬く間に魚を捕らえました。
そこへアオサギが一羽やってきました。
恐る恐る護岸からコウノトリの様子をうかがっています。
そして離れたところに降りたアオサギはコウノトリが何匹か捕らえたあと、
側をスッとすり抜け、鋭い嘴を水中に突き刺しました。
大物です。
コウノトリが寄ってきます。
アオサギは盗られまいと護岸に飛び上がり、ゆっくりと飲み込みました。
一瞬残念そうな顔つきだったコウノトリは気を取り直して獲物を探ります。
そして何匹も捕らえたあとサギを追い払うように場所を上流に移し、
そこでも大物を捕らえました。
改めて「和歌山コウちゃん」の逞しさを実感しました。
(2016/03/08 AM6:05～7:18 和歌山市)