樹々のひかりNo3

「人に貸して我に傘なし春の雨」子規

旧暦２月１日、冷たい「春の雨」の朝となりました。
夜明け前はまだ降っていませんでしたが、
コウノトリ(J0057)も飛び立ちを躊躇するような曇り空と北風でした。
それでも少し風が弱まった午前６時７分、
その風に乗るようにフワッと北へ飛び出しました。
それから５度、留まる電柱を変えながら
最終的にいつもの団地側の用水路に降りました。
行く先々の用水路にはもうそんなに魚は居そうにありません。
例年なら適当に紀ノ川本流から流れ込む水に混じって魚が入りこみますが、
この冬は上流の水路が改修工事で堰き止められています。
人間社会の都合がこんなところにも影響しています。
それでも野生動物たちはたくましいです。
少なくなった獲物を探して飛び回っています。
今朝も一度コウノトリが、
深みに潜んでいたと思われる大物(たぶん鯉?)に挑みましたが大きすぎたようです。
午前７時を回って雨が降ってきました。
ヒトは雨には勝てません。
観察終了です。
(2016/03/09 AM5:54～7:17 和歌山市)